本当に健康に良い温泉の、健康に良い入り方
ガンは高熱に弱い。
温熱療法は効果あり。
代替医療をちょっと勉強した方なら、ご存じだと思います。
そこで候補に挙がってくるのが、温泉。
温泉は、体温を上げる。精神的にも、よい。
そういうわけで、温泉に「効果」を求めてあちこち行くわけですが・・・
温泉にはマガイモノがたくさんあるらしい!
そんな指摘をしてくれるのが、「温泉教授」こと、松田忠徳さんです。
その著書(PHP新書)を読んだところ、目からウロコでした。
温泉好きで、今までに100ぐらい行ったんじゃないかと思う僕ですが、知らなかったことが多かったです。
どんなことが書いてあったか、自分用にメモを残しておきたいと思います。
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・露天風呂を新たに作る=湯量が足りない
→内風呂の廃湯をまわしてカバーしているケースが少なくない。
※露天風呂の中が滑りやすいのは、注意!
(毎日お湯を抜いて掃除していない証拠)
(p104より)
・大量の塩素を投入している温泉施設は、湯煙がない!
(p120より)
・シャンプーはせずに、かぶり湯をすればいい。
著者は、2,3回に分けて、100回以上かぶり湯をする。
特に、アルカリ性が強い温泉は、爽快!
(p126より)
・温泉分析書の内容は、源泉について書かれたもの。
浴槽のお湯を表していない!
(p150より)
・お湯を温泉地から運んできている場合
=運ばれたお湯は加熱しなくてはいけないし、劣化の程度もはなはだしい。
何日も循環させて使うことにもなる。
(p152より)
地下から温泉ではない水を掘り出す方が難しい。
(温かくなくても、18種類の成分のどれか1つが含まれていればOK)
(p154より)
・新しく作られた施設ほど、変な条件しか満たしていないことが多い。
(p156より)
・循環風呂=塩素とレジオネラ菌のせめぎ合い
=毒を毒でおさえつけようとしており、よくない。
(p159より)
・湯口からお湯がチョロチョロしか出ていない=掛け流しの証拠
(機械を使わずに掛け流しをしているから、
投入する源泉の量で、湯温を調節している。
こまめに湯口を開いたり絞ったりする手間がかかる)
(p169より)
・温泉は家庭の風呂よりも、体が温まりやすく、冷めにくい。
(p196より)
・「風呂で汗を出すな」
長くつからず、湯船からすぐ上がる。
入る→出る を繰り返す。
(著者は4回ほど湯船への出入りを繰り返している。
これだと喉もさほど渇かない。)
・風呂上がりは軽く体を拭いて、まず汗を出す。
水は飲まず、ゆっくり時間をかけて出し切る。
これをやると、浴衣が汗でべたべたになり、体が冷えることがない。
(p210より)
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上で挙げたように、著者は温泉のマガイモノがあふれていることを憂い、本物の温泉を見分けるコツや、温泉の活用法を伝授してくれています。
温泉好きであれば、著者の論説に賛成しないにしろ、読んでおくといいと思います。
そして、本当に健康に良い温泉で、健康に良い入り方をしましょう!